ガス化住宅とオール電化住宅の光熱費はどちらが安いのか?

こんにちは! カマダキです!
新築やリフォームを考える際、ガスのある暮らしとオール電化の暮らしでは どちらが安いのか?
こんな疑問をもっていて、ガスかオール電化か迷っている方は数多くいらっしゃいます。
今回は、光熱費に関する疑問にお答えしていきます。

結論:光熱費は環境や設備によって大きく異なる

    
まず結論からお伝えすると、ガスとオール電化でどちらが安いかは一概に言うことはできません
巷にあふれている「ガス=高い」「オール電化=安い」などの情報は、半分正解であり半分間違いです。
なぜなら、光熱費は「契約しているガス・電力会社」、「住んでいる環境」、「使用する設備」、「家族人数」などのいろいろな要素が絡まりあって変動するからです。
では、それぞれの要素によってどのように光熱費が変わるのか説明していきます。

ガス・電力会社による違い

ガスの場合は、都市ガスを使うかプロパンガスを使うかで使用料金に差が出ます。
一般的にはプロパンガスが年間数万円単位で都市ガスよりも高くなることが多いです。
また、同じプロパンガス会社や都市ガス会社同士でもそれぞれ料金が違いますし、
ひとつの会社の中でも条件によって複数のプランが存在する場合があるので、
契約予定の会社の料金プランや内容を見極めることが大切です。

住んでいる環境による違い

こちらは先ほどの会社ごとの違いと重なってしまいますが、ほとんどの場合は住んでいる地域によって
契約できるガス会社・電力会社が変わるので、地域ごとに料金の違いが生まれます。
また、地域によって天候や気温が異なるので、それによって暖房やお湯の使用量に差が出てきます。
あとは、住む家の性能によっても光熱費が変わります。
家の気密・断熱性能が高い住宅ほど、暖房や冷房にかかるコストが安くなるからです。

使用する機器による違い

使用している機器によっても光熱費が変わります。
例えば給湯器でも、より効率の良いタイプのものを使えば光熱費が抑えられます。
また、太陽光パネルやエネファームなどの発電機能がついたものを使うことで購入電力を減らすことができます。

家族人数による違い

家族人数によっても光熱費は大きく変わります。
当たり前ですが、家族の人数が多ければ多いほどお湯や暖房などの使用量は増えます。

光熱費を安くするためには結局何を選べばいいのか?

光熱費はいろいろな要素が絡み合って変動するというのは分かったと思います。
では光熱費を安くするためには何を選択すればよいのでしょうか?

発電できる設備を導入する

光熱費を安くする一番の方法は、購入するエネルギーの量を減らすことです。
発電により家で作った電気を優先的に使うことで、月々の光熱費を大きく抑えることができます。
自宅で使える発電設備としては、太陽光パネルやエネファームなどがあります。
発電設備は初期費用が高くて導入が難しいという場合は、再びオール電化かガス併用かの選択肢に悩まされるかと思います。
そこで、オール電化とガス併用それぞれの料金の特徴について説明します。

オール電化は共働きで家族人数が少ない世帯に最適

オール電化の強みは、夜間電力料金のあるプランを活用できることです。
夜間(21~23時以降)に使用する電気が割安になります。
電気式給湯器のエコキュートは、夜中の時間帯に蓄熱をすることで深夜電力で安くお湯を作ることができます。
また、洗濯機や食洗器などの家電製品も、タイマーなどを活用して夜中に運転をかけることで、電気代を節約できます。
ただし、夜間電力のある料金プランには注意点があります。
夜中の電気料金が安い分、日中の電気料金は割高になってしまうことです。
日中の時間帯にエアコンをガンガン回したり、IHヒーターで料理をする機会が多ければ、
高額な単価で大量の電気を使うことになってかなり損をしてしまう可能性があります。
オール電化で光熱費を安く抑えられるのは、共働きで家族人数が少ない世帯が適しているといえます。

ガス併用住宅はあらゆる世帯におすすめ

ガス料金のプランは時間帯に関係なく、使用量に応じて課金されます
そのため、家族構成や生活スタイル問わずおすすめできます
給湯や暖房の光熱費は一般的には電気よりガスの方が高いですが、ガス会社によっては特別な料金プランを用意しているところもあります
例えば、床暖房やパネルヒーターなどの温水暖房を導入することで、一般的な料金単価よりも半分近く割安になる場合もあります。
単価が安くなれば、暖房だけでなく給湯やコンロなどで使った分のガス代もすべて割安に使えるので、料金プランの種類は必ずチェックしましょう。

まとめ

・ガスとオール電化の光熱費はいろいろな要因に左右されるのでどちらが安い(高い)とは一概に言えない
・光熱費を安くする一番の方法は、発電設備を導入すること
・オール電化は夜間の電気が割安で日中の電気は割高なため、共働きで家族人数が少ない家庭におすすめ
・ガス料金は時間帯に関係なく使えるので、どのような家庭にもおすすめ
・ガス会社・電力会社の料金プランをしっかり確認することが大切

 

光熱費は家の環境や契約会社、生活スタイルなどいろいろな要因で変動が大きいことがわかりましたね。

お得な光熱費で暮らすためにはそれぞれの状況を確認して、自分たちに合った設備や料金プランを選択することが重要です。

また、光熱費だけではなくガスとオール電化で使い勝手や快適性にも違いがあるので、他の記事もぜひ参考にしてください。