ガスストーブと温水ルームヒーターの違い

こんにちは!カマダキです!

ガス機器にはいろいろな種類の暖房がありますが、ガスストーブと温水ルームヒーターの違いはご存じですか?

今回は、ガスストーブと温水ルームヒーターそれぞれの違いについて解説していきます。

 

ガスストーブは3種類ある

実はガスストーブの中でもさらに3つの分類に分かれます。ガス赤外線ストーブ、ガスファンヒーター、ガスFFストーブです。


・ガス赤外線ストーブ

昔ながらのガスストーブといえばこの機械です。点火するとすぐに輻射熱が発生して部屋をじっくり暖めます。電池式で電気コンセントを使わないので、停電時にも使うことができます

 

・ガスファンヒーター
ガスを燃焼してできた熱をファンで送風して室内を暖める機械です。点火してから約5秒で温風が出てくるのですぐに部屋が暖かくなります

 

・ガスFFストーブ

屋外に排気することで、室内の空気を汚さない暖房機です。温風式と赤外線式がそれぞれあります。

 

温水ルームヒーターとは

 

温水ルームヒーターは温風式の暖房機ですが、ガスストーブと大きな違いがあります。

それは、本体で燃焼が起きていないということです。

給湯器で温めたお湯を暖房用の配管を通じてルームヒーターに送り、その熱をファンで室内に送風する仕組みです。

温水の温度は60~70℃で熱すぎず、温風がすぐに昇っていかないので部屋全体がムラなく暖まります。

もちろん空気の汚れや結露も発生しません

 

各暖房の比較

 

それぞれの暖房の特徴を表にまとめると以下のようになります。

  赤外線ストーブ ファンヒーター FFストーブ 温水ルームヒーター
暖房の種類 輻射式 温風式 温風式・輻射式 温風式
暖房能力(木造) 11~18畳 7~15畳 8~24畳 10~15畳
必要な設備 ガス栓 ガス栓 ガス栓 ・温水コンセント
・暖房機能付き給湯器
本体価格 約4~9万円 約4~10万円 約12~24万円 約8~11万円
メリット ・燃焼ガスに含まれる水分により乾燥しにくい
・取り外しが簡単
・電池式のため停電時も使える
・燃焼ガスに含まれる水分により乾燥しにくい
・取り外しが簡単
・すぐに温風が出て暖まる
・空気清浄機能付きの機種もあり
・すぐに温風が出て暖まる
・排ガスを外に出すので空気の汚れや結露が発生しない
・本体が薄くコンパクト
・部屋全体がムラなく暖まる
・空気の汚れや結露が発生しない
・取り外しが簡単
・ガス会社によっては安い料金で使用できる
デメリット

屋内に排気するため空気の汚れと結露が発生する(換気が必要)

屋内に排気するため空気の汚れと結露が発生する(換気が必要) ・本体が大きい
・取り外しができない
・部屋が乾燥しやすい
・暖房機能付きの給湯器が必要
・給湯器が故障したら暖房も使えなくなることがある

 

各暖房の選び方

 

暖房の性能や使い勝手などを総合的に考えると、温水ルームヒーターが最も優秀です。

ただし、本体の他に暖房機能付き給湯器と温水配管が必要になるので初期費用が比較的かかってしまいます。

タイミングとしては新築やリフォームの際に導入するのがおすすめです。

 

手軽にガス暖房を使用したい場合はガスファンヒーターが適しています。

機器自体が比較的安いですし、1台で木造15畳まで暖めるパワーがあります。

ガス栓が一口あれば使用できるので、温水ルームヒーターよりも導入のハードルは格段に下がります。

ただし、屋内排気型のため結露や空気の汚れは発生してしまいますのでマメな換気が必要です。

それらを避けたいのであればFFストーブを検討しましょう。

 

赤外線ストーブは災害対策用品としておすすめです。

乾電池式で電源コンセントを必要としないので、ガスの供給さえあればたとえ冬の停電時でも問題なく部屋を暖められます。

昔ながらのシンプルな機器ですが、万が一の備えやバックアップの暖房として今でも重宝されます。

 

まとめ

新築やリフォームでは温水ルームヒーターがおすすめ
手軽に暖房を使う場合はファンヒーターがおすすめ(結露を避けるならFFストーブ)
赤外線ストーブは災害対策としておすすめ
 
それぞれの暖房の特徴をふまえながら、生活スタイルにあった暖房選びをしましょう。