こんにちは!カマダキです。
オール電化を積極的に勧めているハウスメーカーや工務店の営業マンが、
「オール電化にするとガスの契約がないので、ガスの基本料金が発生せずお得」
といったセリフを使うことがあります。
電気とガスで二重にかかっている基本料金が一つになれば必然的に安くなるように感じますよね。
しかし実際のところ、基本料金はどのくらい安くなるのでしょうか?
そこで、今回はオール電化住宅とガス併用住宅の基本料金について調査していきます。
オール電化住宅の基本料金
東京電力エナジーパートナーの料金を例に調べてみましょう。
オール電化の戸建住宅で余裕をもった容量で契約する場合、スマートライフLの10kVAが標準的な契約になります。
スマートライフLの基本料金は1kVA×286円のため、10kVAの場合の基本料金は2,860円/月です。
都市ガス併用住宅の基本料金
続いて、都市ガスと電気の併用住宅と比較します。
都市ガスは、東京ガスの東京地区料金を参考に計算します。
平均的な基本料金は、一般契約料金B表の1,056円です。
電気は東京電力エナジーパートナーの料金で調べます。
一般的なガス併用住宅の場合で余裕をもった容量だと、スタンダードSの50Aです。
スタンダードS で50A契約の場合の基本料金は、10A×286円=1,430円となります。
ガス基本料金と電気基本料金を合計すると、2,486円となりました。
LPガス併用住宅の基本料金
次はLPガスと電気の併用住宅の基本料金を計算します。
例として、LPガス会社大手ニチガスの場合、基本料金は1,500円です。
先ほどと同じく、東京電力エナジーパートナーのスタンダートS(50A)の基本料金が1,430円です。
2つの基本料金を合計すると2,930円となりました。
まとめ
表にまとめると以下のような結果となります。
オール電化住宅 (東京電力:スマートライフL 10kVA) |
都市ガス併用住宅 (東京ガス:東京地区料金 一般契約B表 東京電力:スタンダードS 50A) |
LPガス併用住宅 (ニチガス:標準料金 東京電力:スタンダードS 50A) |
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電気の基本料金 | 2,860円 | 1,056円 | 1,500円 |
ガスの基本料金 | なし | 1,430円 | 1,430円 |
合計 | 2,860円 | 2,486円 | 2,930円 |
今回の比較では、オール電化住宅よりも都市ガス併用住宅の方が基本料金が安いという結果になりました。
ちなみにLPガス併用住宅でもあまり差がないことがわかります。
オール電化にすると、電気の契約容量が増えてしまうのでその分基本料金も増えます。
家族人数や使用する設備、料金プランなどによっても変わりますが、 基本料金が一本化することで必ずしも安くなるとは限らないことがわかりましたね。
セールストークを鵜呑みにする前に、まずはお住まいの地区の電気・ガス料金などの調べられる情報は自身でチェックしてみることをおすすめします!