こんにちは!カマダキです。
「家事を楽にして家族との時間を大切にしたい」、「清潔な環境を維持して健康的な生活を送りたい」
新築住宅を検討する際、こんなことを考える方はたくさんいると思います。
今回は、理想的な生活をするのに役立つガス機器「乾太くん」について解説します。
「乾太くん」とは、ガス衣類乾燥機です。
導入によって得られるメリットを順番に説明していきます。
洗濯物を干す時間が0になり、家事が楽になる
乾太くんはガスの力で衣類を乾燥させる機械です。5kgの洗濯物が約52分でしっかり乾きます。
では乾太くんがあることで家事がどのように楽になるのか説明していきます。
まずは一般的な家庭の洗濯事情を例にとると、洗濯物を洗い終わった後かごに取り込んで物干し場に運びます。
それから洗濯物をひとつひとつハンガーや洗濯ばさみにかけていきます。量にもよりますが干す作業だけで10~20分くらいかかります。
さらにその後乾くまでに何時間もかかってしまうのでなかなか好きなタイミングで洗濯物をたたんでしまったりができません。
しかも、次の日にすぐ着ないといけない衣類があったらどうでしょう?
大急ぎでドライヤーやアイロンの熱で乾かしたり、コインランドリーに持っていったりしていますよね?
洗濯家事の中でも、時間や体力が必要な干す作業は特に厄介といえるでしょう。
しかし乾太くんがあればこの面倒な干す作業を0にできます。乾太くんは洗濯機の上か隣に設置することが多いです。
そのため、洗濯が終わった後はその場で衣類を乾太くんに投入するだけです。
あとはフタを閉めてスイッチを押してから1時間弱待つだけで衣類がしっかりと乾きます。
放置するだけなので、乾くのを待つ間に他のことができて圧倒的時短になりますね。
乾いた後はそのまま衣類をたたんだりしまったりするだけなので、作業の負荷も激減します。
また、ガスの大風量で一気に乾かすことで服のシワも自然と伸び、アイロンがけの手間も省けます。
さらに、洗濯機と乾太くんの2台体制になることで、乾太くんで乾燥させながら次の洗い物を洗濯機にかけるという動きができます。
大量の洗濯物でも2台同時に回すことで、効率的に洗って乾かせるようになります。
乾太くんがあるだけで日々の家事がとにかく楽になっていきます。
家の中や衣類を清潔に保てる
乾太くんがあることで家や衣類が清潔になる理由は2つあります。
1つ目は、乾太くんの乾燥能力が高いからです。
洗濯物を部屋干ししたときに出る生乾き臭は、モラクセラ菌が原因です。
洗い残ったたんぱく質を餌にして増殖していき、雑巾のような悪臭が発生します。
乾太くんは80℃以上のガスの温風でパワフルに乾かすので、ほとんどのモラクセラ菌を除去できます。
思わず眉を潜めてしまう嫌な生乾き臭ともおさらばですね。
2つ目は、衣類を干す行為自体がほこりやカビなどの原因になるからです。
室内で発生するハウスダストの大半は綿ぼこりと言われています。
綿ぼこりの正体は、衣類から発生する繊維のくずです。
室内に洗濯物を運んで干す過程で繊維が室内にまき散らされ、ほこりがたくさん増えてしまいます。
さらに人間の皮膚がほこりに絡むことで、ダニの餌となってしまいます。
しかも、室内干しすることで部屋の湿度が高くなり、これまたダニ・カビの増えやすい環境になります。
湿度が上がってダニ・カビが繁殖し、ほこりが増えてダニの餌が増え、ダニの死骸が増えてカビの餌が増える…といった負の連鎖が起きてしまうのです。
じゃあ室内干しでなくて外干しをすればいいのではないかという声も聞こえてきそうですが、外干しにもデメリットはあります。
まずは天候に影響されるという点です。
天気が悪い日はもちろん外に干せないですし、干している途中で雨が降ってしまったらまた洗いなおす手間が生まれますね。
また、外は花粉や排気ガス等が空気中に飛び回っているので、健康への悪影響が起きてしまうかもしれません。
あとは、太陽の紫外線によって衣類が色あせしてしまうリスクもあります。
以上のデメリットをふまえると、外干しもあまりよい選択肢とはいえないのではないでしょうか。
乾太くんを使えば、天気を気にせずに、湿気とほこりも増やすことなく確実に衣類の乾燥ができます。
家の中のスペースが広くなる
洗濯物を室内干しすることで必然的に室内が狭くなりますし、外の光をさえぎって影ができるので部屋が暗くてどんよりした雰囲気になってしまいます。
あまり広くない部屋だと、干した洗濯物を避けて歩くためにしゃがんだりすることもあります。
また最近の新築住宅では、洗濯物を干すスペースを確保するために他の部屋を小さくするなどの設計も多いです。
乾太くんがあれば室内干しが不要になります。
部屋のスペースを圧迫することもないですし、物干しスペースを作る必要もなくなるので、家の中のスペースを有効に使えます。
電気式衣類乾燥機との比較
わざわざガスの乾燥機がなくても、ドラム式とか浴室乾燥機があれば十分では?という疑問もあると思います。
そこで、乾燥能力と費用の面でそれぞれ比較してみました。
乾燥能力での比較
乾燥にかかる時間
5㎏の洗濯物の乾燥にかかる時間
乾太くん | 約52分 |
電気ヒートポンプ式洗濯乾燥機 | 約162分 |
電気ヒーター式洗濯乾燥機 | 約281分 |
電気式浴室乾燥機 | 約300分 |
乾燥の仕上がり
引用元:リンナイ㈱
バスタオルを乾燥させた場合の仕上がりではこんなに差がでるようです。明らかに乾太くんで乾かしたタオルがふっくらと仕上がっています。
光熱費の比較
5kgの洗濯物の乾燥にかかる光熱費
乾太くん(都市ガス) | 52円 |
乾太くん(プロパンガス) | 97円 |
電気ヒートポンプ式洗濯乾燥機 | 24円 |
電気ヒーター式洗濯乾燥機 | 141円 |
電気式浴室乾燥機 | 159円 |
電気ヒートポンプ式洗濯乾燥機(パナソニック製 NA-VX900BL),電気ヒーター式洗濯乾燥機(パナソニック製 NA-VG2500L)
光熱費は ヒートポンプ式洗濯乾燥機 < 乾太くん < ヒーター式洗濯乾燥機 < 電気式浴室乾燥機 の順番で安いという計算結果になりました。
しかし、契約しているガス・電気の料金単価や使用する製品の種類によって光熱費は大きく変動する可能性があるので、あくまでひとつの目安としてください。
ガス=高いというイメージが付きがちですが、ガスが熱源でも比較的安価な光熱費であることがわかると思います。
初期費用の比較
電気式乾燥機の初期費用
電気ヒーター式洗濯乾燥機(パナソニック NA-VG2500L) ¥263,000(楽天市場での実勢販売価格)
電気ヒートポンプ式洗濯乾燥機(パナソニック NA-VX900BL) ¥311,850(楽天市場での実勢販売価格)
乾太くんの初期費用
乾太くんは本体の他にいくつかの部材が必要な場合が多いです。屋内設置の場合は湿気を屋外に逃がすための排湿筒が必要となります。
また、洗濯機の頭上に設置する場合は、乾太くん専用の台が必要です。
これらの部材を合計すると、以下の金額となります。(※定価での計算のため、実際の販売価格よりも高い可能性があります)
RDT-54S-SV 乾燥容量5kgタイプ | ¥140,800 |
DS-80HSF 専用台(高) | ¥28,490 |
DPS-80A 排湿管セット | ¥13,750 |
合計 | ¥183,040 |
取付業者によっては、本体・部材費に加えて設置工事費が別途かかる場合があります。
仮に設置工事費が2万円だとすると、\183,040+\20,000=\203,040となります。
しかしこれで終わりではなく、乾太くん用のガス栓を設置するための工事も必要です。乾太くんの場合は壁や床に設置するコンセント式のガス栓が一般的です。
ガス配管工事に関しては、工事する配管の距離によって金額が大きく変わります。
例えばガス設備がすでにある家庭や、新築住宅で他のガス設備を導入する場合だと、近くのガス配管から分岐できるので工事距離が短くなり、2~3万円前後になる場合も多いです。
オール電化住宅に乾太くん用のガス栓をつける場合では、配管距離が長くなるので10~15万円程かかることもあります。
これらはガス会社よっても金額が違う可能性が高いので、あくまで目安となります。
今回はガス仕様の新築住宅に乾太くんを導入する仮定で試算します。
先ほどの乾太くん(材料施工費込)¥203,040 + 追加のガス配管工事¥30,000=合計¥233,040となります。
乾太くんに洗濯機能はないので別途洗濯機を用意する必要がありますが、洗濯機は乾燥機能のない縦型タイプがあればOKですね。
普通の洗濯機なら洗濯容量10kgで5~8万円程で購入できる機種が多いので、乾太くんと洗濯機の費用を合わせても、約30万円前後ということになります。
結論として、電気ヒートポンプ式洗濯乾燥機と同じくらいの初期費用で、乾太くんと縦型洗濯機の2台が揃えられる計算となります。
まとめ
乾太くんを導入することで得られるメリットについて再度まとめます。
・家の中が清潔な状態になる
・家の中のスペースが広くなる
・電気式よりもしっかり衣類を乾燥させ、安価な費用で使用できる
是非、導入を考えてみてはいかがでしょうか。